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【黒子のバスケ】短編集

第6章 フライトプラン【黄瀬涼太】





あー…今日も疲れたなー



今日は俺の29歳の誕生日。

パイロットの仕事は人手不足のせいでものすごい過酷


まだ国内線の副操縦士で下っ端だからフライトがなくてもやることだらけ



だけど明日から2日間はお休みがもらえてちょー久々にみんなで集まることになってるから足取りも軽い


空港を出てタクシーに乗り込むといつもみんなで集まるときに使うバーに到着した


「赤司で予約した…」

「お待ちしておりました。ご案内いたします」


ここは隠れ家的なバーで知る人ぞ知るって感じのお店

NBA選手の青峰っちと火神っちがシーズンオフで一緒だから普通のお店だと大騒ぎになる。

それに今日は超人気モデルの桃っちもいる

やたらな店は選べない



俺が席に到着するともう全員が揃っててそれぞれに飲み始めてたからオレもモスコミュールを注文した


「お前は女か」

「俺は青峰っちみたいにお酒強くないんス」


俺的に世界でかっこいい男NO1の青峰っちは最近大好きな彼女と結婚した。

今日もできれば一緒にって言ってたけど売れっ子のメイクさんだから一緒には帰国できなくて奥さんはLAでお仕事中


赤司っちも緑間っちも結婚してるし紫原っちもこの間婚約した。

火神っちに至ってはもう2人も子供がいるしなんと桃っちは黒子っちと結婚した


つまりぼっちは俺だけ


まぁ仕事も仕事だし…彼女作っても構ってらんないし
しばらくはこのままかなーなんて考えながら運ばれてきたモスコミュールに口をつけると異様にお酒が濃い…


「うわっ……これ俺飲めねぇッス」

「ゲッ…なにこれ⁉…」


俺らの奥のテーブルの横の窓際の二人席

俺と声が重なった方に目をやると背が高めの美人


うわっ…ちょータイプ
ってか今心臓持ってかれた…
これがビビッとくるってやつっスか??


慌ててきたギャルソンに飲み物を置き間違えたことを謝られて俺は当然新しいものを用意してもらうことにして下げてもらったけどその人は違った


俺のところから下げたお酒がトレーに乗ってるのを見て信じられない言葉を吐いた

「それ、あたしのマンハッタンでしょ?捨てるの?もったいないからそのまま頂戴」

「はっ⁉」

「だから、それ、正規料金でいいから今すぐ呑ませて」


なんか…綺麗だけどすげぇ怖いおねぇさんなんスけど…
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