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【黒子のバスケ】短編集

第6章 フライトプラン【黄瀬涼太】


だけど高3の時友達が開いた合コンで知り合った太田君が熱心にアプローチをしてくれた

友達も太田君とは直接の知り合いじゃなかったけど男側の幹事が連れてきた人だった


連絡を返さなくても連絡をくれて、休日は遊びに行こうって誘ってくれた

何度断っても何度も誘ってくれた


彼の優しさに惹かれていく自分がいた


そして高校を卒業する少し前から付き合い始めた

あたしは弁護士を目指して東京の大学、彼は車の整備士を目指して地元の整備士学校へそれぞれ進学した。


遠距離だったけどうまくいってた


違う…


いってると思ってた



22歳の時夏休みに開かれた高校の同窓会に行くと合コンを開いてくれた友達と隣になった


「つばきは早いとこ別れて良かったよー。だって太田君今超チャラいってみんな言ってて知らない人いないくらい遊んでるよー」


え……

別れてない…

昨日も会ったよ……

久しぶりだねって、会いたかったって……
キスしてそれ以上のこともした



「それって…いつからそうなの?」

「えー…いつだろ。でも専門の時から結構遊び始めたらしいよ。あたしも直接は知らないけど卓也もあいつはチャラすぎて引くって言うくらいだからね。高校の時は超純粋だったけど専門の友達が結構チャラい系が多くて元カノ紹介し合うとかやってたっぽいよー。意味不明すぎ」

卓也君って言うのはあの合コンでの男側の幹事


あたしは今の話全部が意味不明だよ……




「へー…そうなんだ。知らなかった。今太田君って何してるの?」

「なんか結局整備士合格できなくて高校の時のバイト先でそのままお情けでバイトさせてもらってるらしいよ」


最悪……

仕事場は高校の時のバイト先だっていうのは知ってたけど整備士になれたから正社員だって言ってたのに…

全部嘘だったんだ…



確かにあたしも勉強と司法試験でほとんど帰ってこなかった。
会ったら戻るのに後ろ髪を引かれてしまう。

4年間本気でやって司法試験に合格して司法修習が終わればこっちに戻ってきて就職して一緒にいられるってずっとずっと思ってた
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