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【黒子のバスケ】短編集

第3章 恋のスパイス 【火神大我】


「ちょっ…ダメ…」

俺を跨がせてるから脚が開いてるのをいいことに内腿をそわそわ撫でるとピクピク脚を震わせて俺に抱き着いてくる。


耳まで真っ赤にして可愛すぎ。

けど俺が他の女とキスしたかったなんて思われてこれぐらいじゃ許してやれねー。

パーカーの裾から片手を突っ込んで背中の真ん中をそっとなぞる。


んやっ…‼


細い腰を反らせて俺の服を握った手にギュっと力が入った。

「いい反応…すげー可愛い」

「そんなんで誤魔化されないから…」

誤魔化してねぇよ。マジで可愛いと思ってる

たまにしか会えなくても一途に俺を思ってくれるとこも、休み取ってわざわざ試合見に来てくれるとこも、ヤキモチ妬きだけど俺のことスゲー好きでいてくれるところも全部可愛い。

負けまくっても、怪我してもいつでも一緒にいてくれるつばき以上に大事な存在なんて俺にはいない


だからいつもはチアとのハグとかキスは断ってた。
けど今日のチアはまだ新人で俺がそういうのをしねぇってのを知らなかったから本当に勝ったことに対してチームのチアとして純粋に喜んで行動に示しただけだった。

もちろん控室で「ずっと付き合ってる彼女が日本育ちでそういうの理解すんの難しいから今後はなしで頼む」って言ったらちゃんと謝ってくれて今後はしないって言ってくれたし彼女に謝っておいてとも言われた


けど多分つばきは俺が自分の為にそういうのを断ってるって知ったら嫌でも我慢しちまうって分かってる。

ただでさえ会える時間も少ないんだからしなくていい我慢なんてさせたくねー


「誤魔化してねぇよ。俺が触りたいのもキスしてぇと思うのもつばきだけだ」


「…ばか…」

「ばかで結構だ」


ぎゅっと強く抱きついてきたつばきを抱きしめて首に痕を残す。

今つけたのは帰国までに消えちまうだろうけどこいつがいる間は毎晩身体中に付けて帰国しても俺に抱かれた事を忘れなくさせてやる。


「ん…大我…あたしも…」

「好きなだけ付けろ」

ユニから見えたら恥ずかしいとか言っていつも首には付けねぇのに今は俺の首に顔を埋めてチクリとした痛みをいくつも俺に与えてくれる。



こーゆーこいつの可愛い独占欲がめちゃくちゃ心地いい。


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