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【黒子のバスケ】短編集

第3章 恋のスパイス 【火神大我】


「もういいっ!」

そういってほっぺた膨らませて怒るのは彼女のつばき

シーズン中は俺が日本に会いに行けねぇからつばきが来てくれたんだけど試合後にチアにハグされて頬にキスされたのが相当許せねぇらしい。

俺だってされたくてされた訳じゃねぇ。

ファイナル進出を賭けた試合での勝利だったからチアもテンションが上がってついやっただけだ。

けどコテコテの日本育ちじゃ理解出来ねぇってのも分かる。


「ごめんって」

「やだっ!!普段反射神経いいくせして避けなかったのは美人なあの人とキスしたかったからでしょ!」


最初はヤキモチ妬いて可愛いとか思って聞いてたけど他の女と“キスしたかった”なんて思われんのは心外すぎる。


そっぽ向いてふてくされるつばきに分からせなきゃいけねーことがありそうだ。


「つばき」



「…何?」

すっげぇとげとげしい返事をしながらもこっちを向いたつばきの後頭部を抑えて一気に深く口付ける


んッ…ふっ…ぁ…

少し苦しそうにしてて離れようと抵抗してくるけど絶対ぇ離してやんねー。


何度も角度を変えて舌を絡ませてるうちに抵抗するのをやめてつばきも少しずつキスに応えてくれる。


控えめに舌を出して俺の舌と絡ませてくるつばきはスゲー可愛いけど…そんなんじゃ全然足りねぇ

何ヶ月お預け食らってると思ってんだよ

つばきの歯列に舌を滑り込ませてゆっくり舐めながら唇を完全に塞ぐと俺の服をぎゅっと握って角度を変える度に可愛い声を聞かせてくれる。


ふぁっ…んッ…たい…が

んっ…はぁっ…はっ…




さすがに苦しいか…


顔を真っ赤に染めて息の荒くなったつばきの唇にそっとキスを落として解放してやる。


「俺がキスしてぇと思った時はこんぐれぇやるんだよ。忘れんな」


「…」

真っ赤な顔のまま何も言わないつばきを向かい合わせに膝に乗せて綺麗な脚をそっと撫でる。


「久しぶりに会ってこんな格好してたら俺に襲われるって分かんねぇ?」


俺のパーカーを着て下はルームウエアかなんかのふわふわした素材でできたショートパンツで普通にしてれば何も履いてないようにしか見えない。

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