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【黒子のバスケ】短編集

第14章 Pledge【青峰大輝】


行くと答えた後の事はよく覚えてない。

連絡先を交換したことは覚えてる


気づけば朝になっていて、青峰刑事が自宅の最寄り駅まで車で迎えに来てくれていた。

「仕事大丈夫か?」

「はい」

ねぇ何で今それ聞くの?
それって誘う前に聞くことじゃない?

ツッコミどころしかなくて、もう笑えてすらくるのに、まったく腹は立たない。


上司に5年間一度も使わなかった有給を申請すると、突然で驚かれたけれど、いつも他の人の不在をカバーしてくれてるからと快くOKしてくれた。

そして有給を申請した後に2泊だと言われて慌てて追加で申請を出した。


「飛行機乗れるか?」

「え⁉新幹線じゃないの⁉」

「遠くね?飛行機のが楽だから飛行機にしちまった」

「あたしチケット取ってない!」

「いや俺がせんせーのも取った」

もう何があっても驚かない。
この人破天荒すぎてあたしが理解できる人じゃない。


幸い荷物は機内持ち込みサイズ対応のキャリーにまとまっていたから、いきなりのフライトだったけど搭乗はスムーズにできた。






ちょっと待って…
ここまできておいて今更だけど、宿泊の部屋ってどうなってるの?

え、でももう飛行機飛んでるよね
今聞いたってどうにもならないよね
でも聞くだけ聞く

こっちにも心の準備が必要


「宿泊先の部屋って2部屋ですか?」

「入口一つしかねぇけど、ちゃんと部屋の中にベッドルーム2つある」

ねぇ…それは一部屋って言うの‼‼
ただの豪華な部屋ってだけでしょ⁉


「別の部屋取って不自然に思われて警戒されちまうと今後に支障が出るから、悪りぃけど一部屋で我慢してくんね?」

え、一部屋が悪いって認識はあるんだ…
気遣いできるの?できないの?どっちなの?

ほんっとに全然わからない。


でももうなんか楽しい……


かも……
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