第4章 涼太と引き離された日々
「薬漬けにしてのんの心も体もボロボロにするつもりなんっすか?」
「五月蠅いな。架音は初めこそ薬は拒んでいたけど今じゃ薬の虜。僕の傍に居たいと願ってる。ねぇ。そうでしょう?架音。」
「うん・・・。薬を打ってもらうととっても気持ち良くなるから好き・・・。」
「ほらね。だから、僕と架音の世界を汚さないで欲しいな。」
「のん、麻薬はその時は気分が良いけど、時が経って薬の効果が切れれば苦しい思いをするだけっすよ。今なら間に合うから病院へ行って薬を抜いてもらおう。」
「・・・ごめん。俺は優姫と一緒に居たいから涼太とは一緒にには・・・行けない・・・の。」
「もう帰ってくれないかな。黄瀬君が居ると架音が精神不安定になる。」
「嫌っすよ。のんは俺が連れて帰るっすから。」
俺はそう言ってのんにパンツは穿かせたけど服が見つからなかったので自分が来ていたロングコートを着せてチャックとボタンを閉めた。
「架音を連れ出そうとする悪い人は死を持って自分の罪を償え!!」