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【黒バス】歪んだ愛情

第4章 涼太と引き離された日々


優姫はそう言って俺に目掛けてナイフを振り下ろしてきた。
でも、来るはずの痛みが来なくて恐る恐る目を開けると、のんがナイフの刃を素手で掴んでいた。

「架音、何で邪魔をするの?」
「涼太・・・を殺さ・・・ないで。」
「どうして?僕たちの邪魔をする人間なんて必要ないでしょう?」
「・・・俺、やっぱり・・・涼太のことが・・・好き。好きな人が目の前で殺されるのなんて・・・見てたくない。」
「架音、僕のことを裏切るの?」
「・・・そういうことになるかな。だって、涼太を殺すのは俺じゃなきゃダメだから・・・。」
「えっ。架音、それってどういうことなの?」
「こうやって俺を連れ出してくれたとしてもね。復縁はない・・・・・・。だからね。殺すの、そして、俺も死ぬの。短い間ったけど楽しかったよ。バイバイ優姫。」

俺は優姫からナイフを奪い取ると、誰もいない壁に投げてナイフを壁に刺してマンションを後にした。

「のんは無茶をしすぎなんっすよ。」
「ごめん・・・。でも、写真が悪用されたりしたら涼太が困ると思って…。」
「そんなのは事実無根ですって言っておけばどうにでもなったんっすよ。」
「ねぇ。涼太?」
「何っすか?」
「もう歩くの疲れちゃった。」
「えっ。そうっすよね。足を汚しているのに歩かせちゃってごめん。」
「あの公園で休もう?」
「分かったっす。」

俺たちは公園へ向かった。
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