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【黒バス】歪んだ愛情

第4章 涼太と引き離された日々


「私のために嘘を吐いてまで別れることなんてなかったんですよ。確かに架音と一緒に居られないことは辛いことですけど、私のせいで二人が別れたなんて聞かされたらもっと辛い気持ちになります。今からでも遅くないと思うんです。やり直してください。」
「・・・<もう手遅れだよ。のんが何で病院に入院する羽目になったか優姫ちゃんは理由を知ってる?」
「いいえ。私は入院している理由までは知りません。」
「・・・<理由を知りたい?>」
「出来れば知りたいですけど黄瀬さんが話したくないと言うのであれば無理には聞こうとは思いません。」
「・・・<話を聞きたいのなら話してあげるね。>」
「はい。よろしくお願いします。」
「・・・<のんは別れて尚俺のことを好きで居るんだ。そのせいで心を病んで俺はのんの中で唯一無二の存在になっていき、最終的にのんは自分の傍に居て良いのは俺だけだって言うようになった。そして、昨日・・・事件は起きたんだ。昨日、俺とのんは屋上で話してて、のんが俺のことを好きで居るのを承知で酷いことを言って突き放したらのんは屋上から死ぬつもりで飛び降りたんだ。でも、幸いなことに運よく植込みの上に落ちたから足のけがだけで済んだんすよね。俺が声を失ったのは実はこの時なんっすよ。のんが入院する原因を作ったのは俺のせいなんっすよ。>」
「やっぱり二人はやり直すべきなんですよ。お互い好きで居るのに離れ離れなんて間違っています。架音が事件に巻き込まれたにせよ。事件に巻き込まれてないにせよ。絶対に仲直りをしてくださいね。」
「・・・<う、うん。分かったよ。>」
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