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【黒バス】歪んだ愛情

第4章 涼太と引き離された日々


「あの・・・看護師さん。何で涼太の病室に面会謝絶の札が掛かってるんですか?」
「坂戸さんになら話しても構わないわね。事務所の方針で退院するまで家族の人とマネージャーさん以外は入れないようにってことになってるからなのよ。」
「そうですか。俺のせいで声を封じちゃったから様子を見たかったんですけど事務所の方針で面会謝絶になってるんじゃ友達の俺は会えないんですね。教えてくださってありがとうございました。」
「どういたしまして。」

俺はそう言って自分の病室に戻った。
病室に戻ると何故か優姫が居た。

「優姫、何でお前が俺の病室に居るんだよ。」
「えっ。おば様から架音が入院したって聞いたからお見舞いに来たの。」
「俺は大丈夫だから学校へ行けよ。学校サボって見舞いに来る必要はないだろう。」
「ねぇ。何で架音はそんなに私に冷たいの?」
「はぁ。俺はお前のことを婚約者だなんて認めてないんだから馴れ馴れしくするなよな。」
「私のことを婚約者だって認めてないんだったら何で私がプレゼントした物を受けとるの?架音は好きでもない人からのプレゼントした物でも受けとるの?」
「くれるって物を受け取らないわけないだろう。それとこの際だからはっきり言っておくが俺には他に好きな奴が居る。時がどんなに経とうとも俺がお前を好きになることはない。お前もこんな俺のことは諦めて他の男を見つけろよ。」
「嫌。私は架音が好きなんだもん。他の人を好きになるなんてあり得ないよ。私は架音が傍に居てくれなくちゃ嫌だ。」
「分かってくれよ。お前が俺のことを好きでも俺はお前のことを好きじゃないんだ。俺はお前の心を壊すことだけはしたくないんだ。だからってお前と付き合うって選択肢はない。俺のことは諦めろ。とにかく、今日はもう学校へ行け。良いな?」
「・・・分かった。架音が元気なのは分かったし学校へ行くよ。」
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