第4章 涼太と引き離された日々
俺は涼太の声を奪ってしまったことに対してショックを受けたのか昨日を境に食事を胃が全く受け付けなくなってしまった。
七日後の朝の食事の時間・・・。
「坂戸さん。お食事の時間ですよ。」
「いらない。食べてもどうせ吐くだけだしな。」
「少しでも良いから食べないと体に悪いですよ。」
「もう俺のことは放っておいてくれよ。」
そう言って俺は食事の乗っかったトレイを床に落とした。
看護師さんはお昼は食べてもくださいねと言って床に散らばった食器や料理を片付けてから俺の病室から出ていった。
「・・・(涼太・・・あれから来ないな。きっと俺との接触を事務所から禁止されたんだろうな。涼太と会えなくても平気だって思ってたけど実際は違うんだね。)」
俺は自力で車椅子に移動しようとしたら車椅子のストッパーが止まってなくて車椅子が動いて俺は床に落ちてしまった。
「痛っ。ストッパーが止まってなかったか。」
俺は怪我した足が痛まないように立ち上がり車椅子に座って涼太の病室を探し出したけど面会謝絶の札が掛かっていた。
「・・・(何で涼太の病室に面会謝絶の札が掛かってるの?)」
近くに看護師さんが居たので涼太のことを尋ねてみた。