• テキストサイズ

【黒バス】歪んだ愛情

第3章 歪み始めた心


そう言うと涼太のマネージャーさんは俺の病室から出ていった。

「ねぇ。涼太、もう病室に戻って。声が戻らないってことはショックから立ち直れてないってことだと思うんだ。」
「・・・<分かったっすよ。今日はもう自分の病室に戻るっす。>」
「笠松先輩は涼太の傍に居てあげてください。」
「分かった。」

そう言うと二人は俺の病室から出ていった。
暫くしれ兄ちゃんが俺の病室に戻ってきた。

「兄ちゃん、何で涼太が声を封じちゃったことを教えてくれなかったの?」
「お前が精神的ショックを受けると思って黙ってた。」
「そんなの隠していてもすぐにバレるとは考えなかったの?」
「確かにそれは俺も考えた。同じ病院に入院してるのを知れば見舞いに来るだろうってことくらいはな。それでも俺はお前に傷付いて欲しくなかって隠してたんだ。」
「そんなことをされても嬉しくないよ。今度からは何があっても包み隠さずに伝えてよね。」
「あぁ。分かった。」
「約束だからね。」
「あぁ。約束する。」
「あっ。そうだ。俺はもう一人でも大丈夫だから家に帰った方が良いよ。」
「そうだな。明日仕事が終わったらまた来るな。」
「うん。分かった。それと母さんに俺のことは心配しなくても大丈夫だから仕事に集中してってメールでもしておいてくれる?俺、足を怪我してて歩けないから外に行けなくて携帯を使えないからさ。」
「了解した。それじゃあ。また明日な。」

そう言うと兄ちゃんは家に帰っていった。
/ 67ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp