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【黒バス】歪んだ愛情

第3章 歪み始めた心


「・・・<熱狂的なファンに殺されたりしてもの辺りから>」
「ホントに涼太って毎回タイミングが悪いんだから聞かなくて良いことを聞いちゃうんだからね。あっ。一つ質問良いかな?」
「・・・<別に答えらることなら答えるっすよ。>」
「俺に婚約者が居るって何で知ったの?」
「・・・<女の子たちが話をしてたんっすよね。坂戸君は親同士が決めた婚約者が居るから告白しても断るんだってね。それを聞いてのんと別れなくちゃって思ったんっすよ。>」
「そっか。まぁ。良いや。その話は置いておいて。ねぇ。涼太、病院に涼太のマネージャーさんを呼べるかな?」
「・・・<呼べるっすけど何をするんっすか?>」
「直接、俺がファンの子たちに謝ったら涼太の所属してる事務所の人たちにも迷惑が掛かるかなって思い直してマネージャーさんに相談してからと思ったんだ」
「・・・<分かったっす。マネージャーさんにメールしてみるっす。」

そう言うと涼太は手慣れた手つきでマネージャーさんにメールを送った。
暫くすると涼太のマネージャーさんらしき人が俺の病室に入ってきた。

「それで私に話があるという坂戸架音さんは?」
「俺です。」
「話と言うのは何ですか?」
「話と言うのはですね。涼太の声の件についてです。」
「うちの黄瀬の声がどうしたのでしょうか?」
「俺が涼太の目の前で自殺未遂を起こしたせいで精神的ショックが強すぎて声を封じてしまったらしいんです。」
「ちょっと黄瀬君。それ本当なの?」
「・・・(こくんと頷き)」
「坂戸さん、あなたは何てことをしてくれたの。明日からアニメのアフレコと外画の吹き替えが何本もあるのに・・・。」
「その事に関しては申し訳ないことをしたと思っています。それでファンの人たちに謝罪をしたいのですが・・・。」
「そんなことをしたらパニックになるので止めてください。」
「でも、心待ちにしてるファンの人たちに申し訳ないです。」
「ファンの対処は我々の事務所の人間がしますからど素人のあなたは何もしないでください。」
「はい。分かりました・・・。」
「取り敢えず、私は社長に今回の件を知らせなければならないのでこの辺で失礼します。」
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