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【黒バス】歪んだ愛情

第3章 歪み始めた心


「お前も一度言い出したら俺が何を言っても聞かない頑固者だから困ったものだよな。」
「それは兄ちゃんだって同じでしょ。俺のことなんかより涼太はどうしてるの?」
「黄瀬はお前が屋上から飛び降りたところを見たせいでショックを受けて意識を失ってお前とは別の病室で眠ってる。」
「そっか。涼太、俺が飛び降りたことにショックを受けてくれたんだ。涼太が何ともなかったら俺、屋上から飛び降りた意味がなかったもんね。」
「お前は黄瀬と別れてから変わったな。」
「えっ。何のこと?」
「昔のお前は人が傷付くことを嫌ってた。例え自分が傷付こうとも相手を助けること優先させてた。そんなお前を見てヒーローみたいだって良く思ってた。でも、今は違う。お前は黄瀬のことが好きすぎて精神を病んでしまった・・・。」
「そうなの?俺には良く分からないけどさ。涼太が俺のことを裏切るからいけないんだよ。」
「架音、お前は黄瀬の優しさが分からないんだな。」
「兄ちゃんは俺にこと好きだって言うくせに涼太の味方をするんだね。」
「別に俺は黄瀬の味方になったつもりはない。そんなことよりな。黄瀬にお前は婚約者と付き合えって言われたんだったよな?」
「言われたけどそれがどうかしたの?」
「お前に婚約者が居ると何処かで聞いてお前と婚約者のために自分が悪者になることで身を引いたんじゃないか。」
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