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【黒バス】歪んだ愛情

第3章 歪み始めた心


「それは無理っすよ。俺はファンの子たちのためにも誰か一人のものになったらダメなんっすよ。」
「そう。涼太は俺よりファンの子たちを選ぶって言うんだね。それなら鬱陶しい俺なんか死んだ方が涼太にとっては良いことばかりじゃん。」

俺は涼太の掴んでいた手を振り払ってフェンスをよじ登ってフェンスの反対側に行った。

「のん、こっちに戻って来るっすよ。そんなところに居たら危ないっすからね。」
「涼太が俺のこと選ばないならホントに此処から飛び降りて死ぬよ。死んで涼太の心に一生消えない傷を作ってあげる。そして、死ぬその時まで俺を選ばなかったことを後悔して生きていけば良い。」
「のん、のんには優姫ちゃんが居る。のんは優姫と一緒に居た方が幸せになれるんっすよ。」
「俺は涼太以上に好きになれる人なんて居ない。俺は別れてもなお涼太のことが好きで好きで堪らない。俺が安心できるのも幸せだって感じるのも涼太が傍に居てくれた時だけだった。」
「のんがそう思い込んでるだけで婚約者である優姫ちゃんと付き合えば優姫ちゃんに対してそう思える日が来るっすよ。だから、こっちに戻って来るっすよ。」
「そっか。涼太はどんなことをしても俺の元には戻ってきてくれないんだね。それじゃあ。・・・ホントのお別れだね。来世は涼太が男で俺が女で出会えると良いな。それじゃあね。バイバイ涼太。」
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