第1章 別れの風は唐突に吹いた
俺は涼太と初めてデートした場所へいった。
「涼太、待たせちゃったかな?」
「のん、5分くらいなら待ったうちに入らないっすから大丈夫。」
「なら、良かった。それで俺に話があるって七兎から聞いたけど話って何?」
「あの、怒らないで聞いて欲しいんっすよ。」
「怒らないで聞くからちゃんと話して。」
「のん・・・俺と別れて欲しい。」
「えっ。今、なんて言ったの?」
「別れて欲しいって言ったんだ。」
「何で、何でなの?俺、涼太に嫌われるようなことをした?したなら謝るから許して、別れるなんて言わないで。」