第2章 苦悩の日々
俺はそう言って手を振り払い、屋上を後にした。
「・・・(涼太、何考えてるんだよ?俺と別れたのに馴れ馴れしくしないでくれよ。俺、涼太のことまだ好きなんだぞ。優しくされたら流されて勘違いするだろう。)
俺は誰も使ってない空き教室の中に入った。
「此処なら人が来ないよな。」
俺は乱雑に積み上げられた机の陰に座って携帯ゲームをやることにした。
それから暫くして・・・。
ガラガラ
「リョーちゃん。此処なら人は来ないよね。」
「そうっすね。」
「早くしよ。私、もう我慢出来ないよ。」
「分かったっすよ。約束してたからね。」
俺は出るに出れない状況に陥ってしまった。
「・・・(涼太、学校で女とエッチなことするなんて最低だって俺は別れたんだ。俺がとやかく言うことじゃないな。)」
「んっ。リョーちゃん。時間ないしリョーちゃんの欲しい。」
「今、挿れても痛いだけっすよ。」
「良いよ。痛くても良いからちょうだい。」
そんなこんなで行為が始まってしまった。
「・・・(早く、終わってくれ。)」
それから、女の喘ぎ声を聞いていたら涼太に抱かれてた時のことを思い出して感じてしまい声が出そうになるのを堪えた。
そして、行為はおわった。
「悪いけど俺、ちょっと他に用があるから先に教室に戻ってて。」
「うん。分かった。それじゃあ。また後でね。」
そういうと女は出ていった。
「のん、居るっすよね?隠れてないで出てきて欲しいっす。」
俺は渋々出ていった。
「何で俺が居るって分かったんだ?」
「俺にはのんの気配が分かるから。」
「だったら、何で女を空き教室に連れ込んでSEXなんてするんだよ///。」
「のん、もしかして俺としたときのこと思い出しちゃったんっすか?」