第2章 苦悩の日々
「はぁ・・・。俺ってホントに馬鹿だ。バスケに魅力を感じなくなったとかあり得ない。俺にとってバスケはなくてはならない存在なんだ・・・。畜生。もう寝る。」
俺は給水塔の陰に移動し、横になって寝た。
暫くして、腹の辺りに重さを感じて目を覚ますと、涼太が俺の腹に突っ伏して眠って居た。
「おい。黄瀬。起きやがれ。」
「ん・・・。起こしちゃった?」
「起こしちゃった?じゃねぇよ。何でお前が此処に居るんだよ。」
「のんが起きるの待ってたんっすよ。だけど、可愛い寝顔を見てたら眠くなってきて寝ちゃったみたい。」
「ふざけんなよ。俺のこと嫌いになったって言ったくせに俺に付きまとうなよ。」
「友達なんっすから一緒に居たって良いじゃないっすか。」
「俺は・・・もう良い。俺は場所を変える。」
「待って・・・。」
涼太がそう言って俺の腕を掴んだ。
「離せ!!その汚い手で俺を触るな。」
「何言ってるんっすか。」
「俺と別れた途端女と手を繋いで登校しやがって、少しは俺の気持ちも考えやがれ。」