第2章 苦悩の日々
「何、馬鹿なことを言ってるんだ。そんなわけあるか。」
「そうなんっすか?のん、凄く色っぽい顔してるんっすけどね。」
「・・・。」
「のん、俺がもっと気持ちよくさせてあげるっすよ。」
「ふざけるな!!」
俺はそう言ったけど涼太は俺のことを引き寄せた。
涼太より小さい俺は涼太の腕の中にすっぽりと収まってしまった。
「黄瀬、離せよ。俺はもうお前のこと・・が嫌いなんだ。」
「嘘言っちゃダメっすよ。俺のこと嫌いって言うなら何で抵抗しないんっすか?嫌いな相手に抱きしめられたら殴ってでも逃げ出そうとするのが普通っすよね。」
「お前のことを殴れるわけないだろう。暴れて怪我をさせたりしたらお前のファンを悲しませることになる。だから、殴りもしないし、暴れもしない。例え、それが嫌いなお前でもな。」
「それなら俺は好きなようにするっすよ。」
そう言うと涼太は俺を抱きしめたまま乱雑に積まれた机の陰に連れて行った。
「黄瀬、止めろ。」
「止めないっすよ。」
俺が暴れないのを良いことに俺を片手で抱きしめたまま空いている手でズボンの上から俺自身を触り始めた。
俺は声を出すつもりなんてなかったのに声を出してしまった。
「んっ。」
「やっぱり、さっきの見て大きくしてたんっすね。」
「違っ・・・。」
「可愛い声出してるくせに違うとは言わせないっすよ。」
「止めて・・・。お願いだから止めてよ・・・。」
「どんなにお願いされても止めない。」
「こんなことされたら俺、涼太のこといつまでも忘れられない・・・んっ。」
「もっと可愛い声を聞かせて。」