第1章 夢は夢のまま
「ルナ俺はさぁ、今まであった女なんて数え切れない程の夜を共にしたのは事実だ。
それを否定する事はしない。
ただ…一度も自分から愛すことなんてなかった。
お前に会うまでは、愛なんて知らなかったよ」
話をしている間も何故だか震えが止まらなかった。
初めての事で、この感情を言葉にするのは難しく、ルナに伝えられているのかわからない。
ただ純粋に彼女をなくしたはない。
離れたくない…俺の側にいて欲しい。
無理矢理じゃなく、ルナの心も体も自分だけに向けて欲しい。
それを言葉にするなら、【愛】と呼ぶのかもしれないな。
今も情けない顔していたのかもしれない。
ルナは、子供をあやすように俺の頭を撫でてくれる。
さっきまでとは、立場が逆転してしまっているな。
それでもいいと思えるのはルナだから…。
「うん…クロロ…私は、クロロの事好きだと思う…でも、私の身近にいる男の人ってイルミやヒソカしかいなくて…。
好きだけどそれが愛なのかわからない…。
でもね、イルミやヒソカやクロロと出会えてよかったって思う。
きっと、私にとってこの出会いが全てなんだと思う…」
彼女もまた、一生懸命に考えて答えを出してくれているのがわかる。
でも、俺はそんな答えが欲しいわけじゃない。
俺だけの…俺だけのものになって欲しい。
出会いが全てー
彼女の言う通りそうなら、そこにイルミやヒソカはいらない…俺だけでいい。
彼女に相反する気持ちを隠しながら、“覚悟しておいてね”と伝えると、また真っ赤な顔になりながも体を預けてきてくれる事が、心満たされ嬉しくなる。
また、強く抱きしめると壊れそうな華奢な体だと実感してしまう。
それでも、彼女から密着されると意地悪心もでてしまうのも本心。
彼女の耳タブをぺろっと舐めたら可愛く反応する。
「やぁッ、クロロダメ」
否定されてもそんな紅潮した顔で言われればそれは、誘っているようにも見える。
本当にタチの悪い、小悪魔だ。
柔らかな胸は、見た目の体よりも大きく形の良く触りごごちも抜群だ。
胸の先端を摘み弾けば、甘い甘い声。
耳の奥底にその音色が、やけに興奮してしまう。
怖がらせないように優しく包むように触れ合い、体中にキスを降り注ぎたくなった。