• テキストサイズ

月の花に咲く桜

第1章 夢は夢のまま


「ルナ俺はさぁ、今まであった女なんて数え切れない程の夜を共にしたのは事実だ。

それを否定する事はしない。

ただ…一度も自分から愛すことなんてなかった。

お前に会うまでは、愛なんて知らなかったよ」

話をしている間も何故だか震えが止まらなかった。

初めての事で、この感情を言葉にするのは難しく、ルナに伝えられているのかわからない。

ただ純粋に彼女をなくしたはない。

離れたくない…俺の側にいて欲しい。

無理矢理じゃなく、ルナの心も体も自分だけに向けて欲しい。

それを言葉にするなら、【愛】と呼ぶのかもしれないな。

今も情けない顔していたのかもしれない。

ルナは、子供をあやすように俺の頭を撫でてくれる。

さっきまでとは、立場が逆転してしまっているな。

それでもいいと思えるのはルナだから…。

「うん…クロロ…私は、クロロの事好きだと思う…でも、私の身近にいる男の人ってイルミやヒソカしかいなくて…。

好きだけどそれが愛なのかわからない…。

でもね、イルミやヒソカやクロロと出会えてよかったって思う。

きっと、私にとってこの出会いが全てなんだと思う…」

彼女もまた、一生懸命に考えて答えを出してくれているのがわかる。

でも、俺はそんな答えが欲しいわけじゃない。

俺だけの…俺だけのものになって欲しい。

出会いが全てー

彼女の言う通りそうなら、そこにイルミやヒソカはいらない…俺だけでいい。

彼女に相反する気持ちを隠しながら、“覚悟しておいてね”と伝えると、また真っ赤な顔になりながも体を預けてきてくれる事が、心満たされ嬉しくなる。

また、強く抱きしめると壊れそうな華奢な体だと実感してしまう。

それでも、彼女から密着されると意地悪心もでてしまうのも本心。

彼女の耳タブをぺろっと舐めたら可愛く反応する。

「やぁッ、クロロダメ」

否定されてもそんな紅潮した顔で言われればそれは、誘っているようにも見える。

本当にタチの悪い、小悪魔だ。

柔らかな胸は、見た目の体よりも大きく形の良く触りごごちも抜群だ。

胸の先端を摘み弾けば、甘い甘い声。

耳の奥底にその音色が、やけに興奮してしまう。

怖がらせないように優しく包むように触れ合い、体中にキスを降り注ぎたくなった。
/ 48ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp