• テキストサイズ

ミケですか?いいえ、雌豚です。【賭ケグルイ】

第3章 蛇喰夢子という女




此処は私が早乙女芽亜里とギャンブルをして負けた場所……。


その時と同じ椅子に夢子は腰掛けていた。


「どういうギャンブルなんですか?」

「"投票ジャンケン"って言ううちのクラスオリジナルのギャンブルなんだ!まず、クラスの皆にそれぞれ"グー"、"チョキ"、"パー"のどれかをカードに書いてもらって。んで、そのカードを私達に見えないように箱に入れてもらう。私達は箱から3枚カードを引いて、その中から1枚だけ選んでジャンケンする。あいこなら残りの2枚から1枚選んでもう1回ジャンケン。3回ともあいこなら"引き分け"ね。ここまでがワンセット。普通のジャンケンと違って、全部の手を出せるとは限らない。そういう不平等なところの読み合いが面白いんだよね!」

「楽しそう……!是非やってみたいですっ!」

「オーケー!そうこなくっちゃ……!」


蛇喰さん、いきなりそんな無茶だよっ……!

この勝負無理に受ける必要なんてないのに!


『あの、蛇喰さん……っ「ミケぇ?……、チップ持ってきて」』


余計な事を言わせないように言葉を遮られる。


私は、家畜だ。

彼女、早乙女芽亜里の奴隷だ……。

私が彼女に反抗する権利は"無い"。


『うっ……!』


芽亜里に首のタグを引っ張られる。


「"持ってきて"」

『……、はい』


私は彼女には逆らえない。


夢子はそんな2人のやり取りをその妖しい瞳に映していた。


/ 15ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp