第3章 蛇喰夢子という女
「あぁ、それと言い忘れていましたが……、」
『……?』
何だろう、まだ何か言いたい事が……。
はっ……!
もしかして、やっぱり500万返して!とかかなっ⁈
そうだよねっ……!早乙女さんのイカサマに加担しといてこんな虫のいい話ある筈ないし……っ!
やっぱり、ちゃんと私から返そう!!
『じゃ、蛇喰さんっ!ごめんなさい、そうだよねっ……!そんな虫のいい話になんて……!やっぱり500万は蛇喰さんに返っ「ここ」ひんッ……!/// ななな、何ですかッ……⁈///』
突然、夢子は# NAME1#の内腿に指をいやらしく這わせ、何かを拭い取る。
「ふふふっ……!鈴井さんって見かけによらず、いやらしい方ですね」
『……ッ⁈///』
夢子は指についた少し粘り気のある透明な液体を指を開いて涼子に見せつける。
「私見ていましたよ?鏡ごしに……。鈴井さんが私の狂気に当てられて、感じて、いやらしい顔をしているのを……っ」
『んっ……!///』
夢子は恍惚とした表情でその液体がついた指を涼子の口に入れる。
「ねぇ、鈴井さん?私達、とっても良い友達……、いえ、ペアになると思いませんか……っ?」
『ふぇっ……⁈/// そ、そうかな……?でも私ギャンブル強くないし、それに……』
夢子の顔が近づいてきて、遂に夢子と涼子が少しでも動けば互いの唇が触れてしまう程の距離になる。
わっ、私……、蛇喰さんにキス、キスされちゃうのっ……⁈///
『ッ……!///』
「なーんて♡鈴井さんってからかい甲斐があって面白いですねっ!」
『は、はぁ……。/// 蛇喰さん、驚かさないでよ……(ホッ……)』
「あぁ、でも気をつけて下さいね?無自覚であんな顔をしてたら……、いつか狼さんに食べられちゃいますよ……?ブーブー♡」
『ブーブー……?』
「雌豚さんって事です♡」
『……?』
「ふふっ……。では、私はこれで。鈴井さん、また明日、」
『あっ、うん……』
そう言って夢子は去っていった。
雌豚……?
どういう事……?
涼子は自分の事だと気づいていなかった。