• テキストサイズ

The one that got away.

第11章 父と娘







『ねえピーター、親子って何だと思う?』



いつだっただろう?


まだ渡米して間もない頃、ドーナツを頬張りながら不意に訪ねたことがある



「んーなんだろ、ボクは両親の記憶ないし分かんない」

『……ごめん』

「え、あぁ全然いいよ!こっちじゃ珍しくもないし、それにボクにはメイ伯母さんがいるから」



伝え忘れてたボクも悪い、と笑うピーターは指についたチョコを軽く舐めその指を凛に向けた



「リンはさ、深く考え過ぎだと思うよ」

『そう?』

「そーそー、ボクが思うに親子って言うのはさ…」




/ 105ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp