第2章 私の初期刀は…重症!?
『…わかった。』
私は門に手をかける
こんのすけ「主さま?」
グッと門に力を入れる
こんのすけ「!?主さま、いけません!危険です!!」
こんのすけはぐいぐいと私のズボンの裾を引っ張って止めようとしている
『何故!政府さんたちは、何故その短刀さんたちを助けなかったの!!』
ビクッとこんのすけが震え、裾を引っ張る力が弱まった。
こんのすけ「それは…政府様は…刀剣に触れることは……」
〝政府〟だからって理由で、刀剣を触らないって…何?
助けることさえも、しないの?
そんな政府だから…そんな政府が管理してるからブラック本丸のままなんじゃないの…?
……とは、流石にこんのすけの前じゃ言えないか。
でも、遠回しには言わせてね
『………こんのすけ』
こんのすけ「は、はい!」
『今日からここは、〝私の本丸〟なんだよね』
こんのすけ「も、もちろんでございます!ここの本丸の審神者は本日より主さまただ一人です!」
私、一人…。私だけ。
私がここの主。
『…なら私は、この本丸を…私の本丸を……幸せにする。』
こんのすけ「……!!」
『前任が暴力をふるって、ここを不幸にしたのなら…私はここを幸せで溢れさせるよ』
こんのすけ「あ、あ、あ…主さまっ…!!!こんのすけ、かんっ、かん…っ!!!う、うぅっ…」
!?
な、泣いたんだけど、なに!?え!?
遠回しに言ったつもりだったんだけど、あ、あれ!?
『こ、ここここんのすけ?ごめんね私何か変なこと言ったかな…!?』
こんのすけ「…ぐすっ。申し訳ございません。大丈夫です…!では、主さま、少々お待ちください!」
ボフンッ
そう言うとこんのすけは煙の中に消えていった
『…………え?』
お待ちくださいって……どれくらい!?