第2章 私の初期刀は…重症!?
『はぁ、はっ…はぁ……』
こんなに本丸までが遠いだなんて…誰が思うか…!
しかも上り坂!!緩やかなのがずっっっと続いてたんだけど!?
これなら階段でも作れよマジでさ…!!
『……ふぅ。ここが、本丸?』
デデンッ…と効果音がつきそうなくらいのデカさ…
私にここの管理が務まるのかな……。
…ううん。こんなところでくよくよしてても何も始まらない!
『いざ!!本丸の中に…!!!』
ぐっと門を押そうとした、その瞬間
ボブンッ
『ファ!?!?!?』
いきなり白い煙みたいなのがでたきたと思ったら…
?「お待ちください!!」
狐がでてきた
…ん?狐?
『きっ、き…狐が喋ったぁぁぁぁあ!!!!!』
?「お、落ち着いてください!私は主さまの本丸に専属としておかれました、こんのすけと申します!」
『こんのすけ…?』
こんのすけ「はい!」
な、なんだろう。ふろしきに物凄く荷物をかかえているけど…
『あの…こんのすけ、さん?』
こんのすけ「こんのすけ、で構いませんよ!」
ふふん、と少しドヤ顔…
『あ、じゃあこんのすけ…。その荷物、なに?』
こんのすけ「…これですか?…………気にしないでください!」
えっ何今の間。凄く気になるんだけど、凄く可愛い顔で聞くなって顔に書いてある…。
こんのすけ「さて、主さま。今…門を開けようと致しましたね?」
『えっ、あ?うん。それをこんのすけに止められたんだけど…』
こんのすけ「当たり前です!この〝ブラック本丸〟に丸腰ではいるなど、命を捨てに行くようなものです!」
…………え?今なんて?
〝ブラック〟本丸……?
『あの、こんのすけ…?』
こんのすけ「はい!なんでしょう!」
『ブラック本丸って、なに??』
こんのすけ「はい?」
『…はい?』
こんのすけ「………………」
『………………』
こんのすけ「…まさか…何もお聞かずに…ここへ…?」
『えっ?いや、この手紙もらったんだけど…』
こんのすけ「見せてください!!」
バッと勢いよく手紙を取られた。
いや、マジでブラック本丸とか聞いてないんだけど。いや本当に。