第1章 第二の人生
ポツ…ポツ…
頬に何かが…落ちてる?
ポツ…ポツ…ポツッ……
水かな?音が心地いい…
……
…………
……………ん?水?
『水!?!?』
ガバッと起き上がり、上を見上げた
いや…雨降ってんじゃん…!?
なのに私の寝てたところは…じ、地面!?
『政府さん!これは一体どういう状況ですか!?』
グルッと後ろを振り返ると…
誰もいない!?
『……え?』
う、うううううう嘘でしょ!?
一人!?今私一人なの!?
心細すぎるんだけど…!?
ふと左手に違和感があった
カサッ…
なにこれ………手紙?
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さんへ
お目覚めでしょうか?
こちらへ着いたときには既に眠っておられたので、私たちも目覚めるのを待っていたのですが、なかなか起きず。
私たちはまだ仕事が残っていますので一旦失礼いたします。
貴女の本丸はここから真っ直ぐいき、二つ目の曲がり角で右に曲がります。
そのまま真っ直ぐ行くと、本丸へ着きます。
一週間後には様子を見に参りますのでどうかご無事で。
政府より
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…え????なにこれ。
嘘でしょ?もしかして私…
『ほったらかしにされたー!?!?』
でも、寝てる私が悪いし…。
これは、手紙通りにこの本丸ってところに行くしかないかな…
…てか
最後の《どうかご無事で》って何?
そんな危ないところなの?
本丸自体が危ない感じなの?
もう不安しかないんだけど…
『あー!考えても仕方ない!!行くか!本丸!!』
そうだ。もう、これは前の私の人生じゃない。
違う世界なんだ。しゃきっとしなきゃ!
『ここでは…頑張らないと…!』
私の第二の人生が、今…始まった。