第1章 第二の人生
『どういう…ことですか…?』
「…今、私たちが管理している〝審神者〟という者がおります」
審神者…?聞いたことない…
「そして審神者が管理している〝本丸〟というものがあります。」
『本丸?』
「はい。そしてその本丸には〝刀剣男士〟と言われる刀の付喪神がおります」
『刀剣男士…?』
「はい。貴女には審神者になっていただき、本丸で刀剣男士と過ごし、そして、〝時間遡行軍〟から歴史を守っていただきたいのです。」
審神者…本丸…刀剣男士…時間遡行軍……歴史を、守る…?
『すみません、よくわからないんですけど…!』
「っあ゛ーーーもう説明すると時間かかんだよ!人生やり直すのか、やり直さねーのか!どっちだ!」
ひぃぃぃぃぃ!!!!!怖すぎる!絶対ヤクザだ!!!
『や、やや、やり直すとその審神者になるってことはわかりましたけど!!やり直さなかった場合はどうなるんですかね…!?』
「…また、同じ時間を繰り返すことになります」
『それって…またあれが続くってことですか?』
「はい。そして、先程お見せした通り…自害へと進む道になります。」
あんな人生、もう送りたくない…
でも、人生をやり直しても…歴史を守るっていう役目が…
で、でも……
「考えてる時間はあまりありません。もうあと…そうですね。四分、といったところでしょうか。」
すくなっ。嘘でしょ私どれだけ寝てたの…!!
あの日々か、審神者になって歴史を守るか…。
『…あの…その審神者になったら…っ……、わ…私は………に…なれ……か…?』
「あー?んだよ」
「すみません。もう少々大きな声でお願いします」
『審神者になれば…私は自由になれますか!?』
「「 ! 」」
これで…決まる……。
「…なれるぜ。」
『っ!』
「こら、完全な自由ってわけじゃ…『なります!!』…!」
や、やややややべーーー遮ってしまったなんて言ってた!?
『ああああ、ああの、す、すみませ……!』
「……ありがとうございます。」
『へっ!?』
感謝されたんだけど!!!