第2章 私の初期刀は…重症!?
数分後、乱ちゃんは落ち着きを取り戻し、泣き止んだ
乱「ごめんなさい…ボク、審神者がみんな悪い人だって思ってたから…」
『いいのいいの!結果オーライってやつだよ!』
薬研「乱、よかったな」
乱「うんっ!」
ああああ乱ちゃんがにっこりスマイルしてる…
か、かっ、か…かわいいいいいい!!!!!!!
こんのすけ「…はぁ。主さま……」
ハッ……
『なななななに!?別になんでもないし!?』
こんのすけ「何も言っておりませぬが…」
あ、まだもう一振あるんだよね。えーと確か名前…
えーと、五虎退…だったっけ?
『よし!もう一振も…!』
こんのすけ「そんなに神力を使っていいんですか!?」
何言ってんだこんのすけ
『あるんだったら使わなきゃ損じゃん!』
そう言いながら、私は式神を置いた
パァァァァーーーー・・・
『!?』
五虎退「…っ、ぅ………」
虎「クゥン…」
乱「…っ!五虎退!しっかりして!!」
薬研「…なんだ…この傷……」
こんのすけ「こ、これは……」
何…この傷…
白い肌に、細い腕や足には丸い小さい火傷の痕が数えきれないほど沢山あった
白くてふわふわした髪の毛は血で赤く染まっていた
五匹いる虎さんのうち四匹はもう今にも息が消えそうで…
一匹は懇願するような目でこちらをじっと、見ている
『大丈夫、大丈夫だよ!今、助けるからね…!』
虎「……クゥン…」
そっと、私は震えながら口を付け、神力急いで注ぎ込んだ
乱「すごい…なにこれ…」
薬研「これが大将の手入れの仕方なんだと。乱もアレだったぞ」
乱「…ふぅん。次はボクの意識があるときに、だね」
こんのすけ(…政府様、ここの本丸は少し違う意味で危なくなりそうです…)
『…んっ。ど、どう!?』
バッと全身をみると火傷の痕も血もなくなり、綺麗になっていた
五匹の虎も動けるようになり、五虎退の周りに集まって心配そうに見ている
五虎退「ん…ふぇ…?」
『大丈夫!?』
五虎退「あなたは…?」
えっと、えっと…これ、審神者って言ってもいいのかな!?
薬研「五虎退、無事でよかったぜ。この方は俺達の大将だ」
い、いいいいいいいい言いやがったこのショタ詐欺…!