第2章 私の初期刀は…重症!?
私は急いで池に近づき
ジャボッ
腕を池につっこんだ
薬研「なっ…大将、何してんだ!」
『何って…薬研の弟たち探してんの!』
こんのすけ「…主さまは、元気なお方なのです。」
薬研「いや、ただの莫迦じゃあねえか?普通審神者なら神力で探すだろうになぁ」
こんのすけ「……そ、そうですね(伝え忘れていました)」
『うるさいぞそこの一振と一匹!』
てか薬研に関しては見てるだけなんだけど!?
手伝えよ!!!!!!!!!!!
ジャブ・・・ジャブ・・・
あ!何かあった!これだ!……あれ?隣にも、もう一振…?
『二振りあった!』
こんのすけ「おお!さすが主さま!!」
ジャパァッ
薬研「…!乱、五虎退……!?」
こんのすけ「なんと!どちらも粟田口でしたか!」
『あ、粟田口?』
こんのすけ「粟田口吉光は鎌倉時代中期の刀鍛冶。正宗と並ぶ名工で、特に短刀作りの名手として知られております!」
…ふ、ふむ?
『その、粟田口吉光さんが作った刀はみんな粟田口って呼ばれてるの?』
こんのすけ「はい!粟田口派と呼ばれております!」
薬研「乱、五虎退……お前ら、なんで……ここにいるんだ…!?」
薬研は酷く動揺している
『薬研…どうしたの?』
こんのすけ「どうされたのですか?」
薬研「乱と五虎退は、アイツから折られたはず…」
折られ、た…?
こんのすけ「なんですと!?そんなデータは送られてきておりませんよ!?」
政府さんにも把握できてないこととかあるんだ
『と、とりあえず顕現するね!』
薬研「…っ、ああ…よろしく頼むぜ、大将…!」
こんのすけ「お、お待ちください!一度に二振り分の式神は…!」
そのこんのすけの言葉を聞く前に私は二振り分の式神を作った
『っしゃあ!上手くなったんじゃない?』
こんのすけ「…なんてご無茶を…」
無茶?全然無茶なんてしてないんだけどなぁ…
『さて!じゃあこの短刀さんから…』
私は手前に置いた一振にそっと式神をのせた
パァァァーーーー・・・
ストロベリーブロンドの綺麗な長い髪に…薬研と同じような服のフリル付き…?
可愛い…女の子だ!!なんて可愛いの…!
…ってか……
『この子…痣だらけ…!』
薬研「…っ」
『はやく、手当しなきゃ…!』
こんのすけ「あ、主さま!神力の使いすぎでは…!」