第2章 私の初期刀は…重症!?
『こんのすけ、他に方法はないの!?』
こんのすけ「ありますが…先に顕現しなければなりません…。」
『顕現って…』
こんのすけ「この短刀を人間の姿…つまり刀剣男士に顕現するということになります…」
なら、一刻も早くしなくちゃ!
『やり方教えて!』
こんのすけ「主さま、このまま顕現してしまうと、襲われる可能性が…!」
…えっ?襲われる?
『それって、私、切られちゃう…?』
こんのすけ「…はい…おそらくは…。」
いや無理無理無理無理。
痛いのは嫌いなんだけど…!?
でも…でも……
今この時も、この短刀さんは痛みを感じてるんだよね…
『こんのすけ…顕現のやり方、教えて。』
こんのすけ「…!主さま…!!わかりました…。では、一度刀を置いてください」
『わかった』
そっと…そっと…
ヒビが痛まないように、地面に刀を置いた
こんのすけ「両手をかざし、神力を集中させると式神がでてきます。それをこの刀の上に置くのです…!」
『し、式神!?なんか強そう…!やってみるよ!』
よし。両手をかざして…集中……
式神……式神…………
フワリ・・・
『あっ!』
白い人の形をした紙がでてきた
その中央には〝さ〟という文字を丸でかこっていた
こんのすけ「お見事でございます!!」
『よし、これを…置けばいいんだね!!』
こんのすけ「はい!…ですが主さま、お気をつけください…!」
『うん!お、置くね…!』
パァァァーーーー・・・
『ま、まぶしっ眩し!!!!!』
刺すような光が目を刺激し、耐えられず目を瞑った
光がおさまったようで目をおそるおそるあけると…
黒いサラサラそうな髪…黒い手袋…そして……
『…太もも……』
こんのすけ「何を言っておられるのですか!…ハッ!これはかなり重症です!このまま放っておけば、刀自体が折れてしまいます!」
『あ、あ、ごごごめん!!つい綺麗で…!!』
こんのすけ(何だか主さまの性癖が見えた気がします…)
と、こんのすけは何かを悟っているようだった