第2章 私の初期刀は…重症!?
フワッ・・・と頬に湿った空気を感じる
本丸の中に入ると、中は薄暗く、どんよりとした空気だった。
『うわ……なに、この空気…』
こんのすけ「これは、刀剣男士たちから悪い気がでているのです…」
『悪い気?…邪気、みたいな?』
こんのすけ「はい。もしかすると、邪気に飲み込まれてしまった刀剣男士も…いるのかと…。」
邪気に飲み込まれる…?
それって…闇堕ちじゃん!?
私そんなのに遭遇したらすぐ切られそうなんだけど!?
『ここ、こここんのすけ、もしその闇堕ちしちゃった刀剣男士に遭遇して、切られそうになったらどうすればいいの!?』
こんのすけ「そのお腰につけている刀で、心臓の部分をお刺しください!」
…えっ
『そんな、刺しちゃったら死んじゃうんじゃ…!?』
こんのすけ「ご安心くだされ!その刀は〝主さま専用〟でございます!」
いや、は??
何も安心できないんだけど?
私専用だからご安心くだされ!って大丈夫かこの狐…。
こんのすけ「…主さま?何か勘違いされていらっしゃるようですが…」
『えっ?』
こんのすけ「この刀は、刺したものに神力を流せるのでございます!しかも、政府様からのお力もはいっており、流した分の神力はすぐに主さまへと戻ってきます!」
エヘンって言いそうなまでのドヤ顔だな…。
でも、それなら安心かな?神力ってよくわからないけど。
『神力って、私にある?』
こんのすけ「何をおっしゃいますか!それだけの神力をお持ちで!」
『あ、そうなの?全然わかんないや…』
こんのすけ「…なんと…無意識でございますか…」
無意識っていうより知識がないだけなんだけど…。
ってそんなことはいいの!
はやく短刀さんたちを探さなくちゃ…!
『こんのすけ、短刀さんたちが何処にいるかわかる?』
こんのすけ「はい!池の中でございます!」
いや…池の中っつったって…この本丸、広いじゃん…。
『いや、池の場所…』
こんのすけ「ハッ!私めとしたことが…。こちらでございます!」
そういうとこんのすけは走り出した。
『え、ちょっ、はや!?待ってよ!!』
こんのすけ、足早くない…?流石狐だな…。