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【R18】さぁ、復讐を始めよう。

第1章 終わりと始まり


「先輩になら罵られても良いですよ。

あ、そうだ。

ご飯作ったんですけど食べれます?

食欲とか...お粥の方が良いですか?」


「ううん、大丈夫。

ありがとう」


「良かった...!

テーブルこっちにありますから、ゆっくりで良いんで来てくださいね。

俺温め直します」


ゆっくりベッドから立ち上がれば、まだ少しだけ頭が揺れた。


「うん、先輩さっきより顔色良くなりましたね。

いきなり倒れたからびっくりしたんですよ?」


「え、そうなの?

ごめんなさい!」


「だから謝らないでってば。

はい、どーぞ。

熱いから気をつけてくださいね」


「ありがとう、いただきます」


南くんが作ってくれたのは、トマトソースとチーズのリゾット。


鶏肉やしめじ、玉ねぎのスライスも入っていてバランスが良い。


「美味しい...!」


「ん、良かった。

先輩ぐっすり寝てたからいつ頃夕飯にしようかと思って」


「え、嘘!

今何時?」


時間を聞いて、固まった。


「そんなに寝てたなんて...」


「最近寝不足気味だったんでしょ?

クマ隠しきれてなかったし」


「面目ない...。

あ、それより復讐って何をするの?

酷いことする?」


「酷いことはしませんよ。

そんなことしたら、元婚約者と同類になっちまう。

先輩がする復讐は、先輩が幸せになること」


「え?それだけ?」


「そうです。

先輩が幸せになれば、元婚約者もなんて素敵な女性を手放したんだと後悔する筈です。

浮気をする女なんて探せばいくらでもアラが出て来そうですし。

元婚約者もそれに嫌気がさして、土下座する日もあると思いますよ」


「幸せになること...か」


「そうです。

先輩が幸せになることが婚約者にも浮気女にも復讐になるのです」


「分かったわ。

私、幸せになる」


「先輩ならきっとなれますよ」
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