第3章 婚約と同棲
「晴人くん...」
「ん?気持ち良いね」
胸を触る晴人くんの手つきは卑しい。
「ね、穂乃香さん」
低くなった晴人くんの声。
その声に背筋が冷たくなる。
「わ、私もう上がるから!きゃっ...」
「そんな寂しいこと言わないで。
俺もう我慢出来なくなっちゃったの。
挿れて良いよね?」
お風呂から上がる為に背を向けたのがいけなかった。
後ろから抱き止められ、お尻に当たる硬いモノ。
「ま、まさか…」
「そ。
そのまさか。
もう限界、挿れたくて堪らない」
お尻にあった熱が徐々に下がっていき、蜜口に宛てがわれた。
「ちょ、はる、あぁッ...!」
「泡があるからすぐ入るね。
最も...泡がなくても入りそうだけど」
後ろから挿入されて、晴人くん自身が奥深くを突く。
「やっ、あっ、あぁっ」
湿気で酸素が不足し、頭がクラッとする。
背中に落とされたキスマーク。
チリ...と何度も小さな痛みが走る。
「んあ...あぁ...あっ...」
奥の深いところを突かれて、意識が飛びかける。
「ココ、気持ちぃ?
すげー締まる...」
「もっ、むり...息出来な......っあぁ」
「ちょ、急に締めないで...うっ...」
お風呂場の床に吐き出された白濁の液。
支えを失った身体は重力に従って...。
「うわっ、穂乃香さん!?
ちょっと!」
頭がクラクラと揺れる。
目の前が霞んでいき、そこからの記憶は......ない。