第1章 女中
寝所を飛び出すと、
私は用具室に飛び込んだ。
ここは、
滅多に隊士さんがやってこない...
私自身の休憩時間にも利用する、
唯一の心が休まる場所の一つだ。
“ガラガラッ...バタンッ!”
「なっ、なんで!!?
この写真が...?!
誰が撮ったの!?いつ撮ったの!?」
息を切らしながら、
胸元から写真を取り出す。
その写真には...
薄い長襦袢で
長い髪を垂らして...
“誰か”の背中をマッサージしている私が
映っている。
「いったい....誰....」
分からない恐怖が私を襲う。