第1章 悪戯好きの黒猫
相棒たちの最期の言葉(死んでない)を聞いた桃太郎は怒りでプルプルと拳を握りしめながら再び立ち上がった。
「おのれ鬼め…所詮血も涙もない奴よ!こうなりゃ大将戦だ!!いざ、桃太郎の剣術、受けてみよ!!」
いやいや。ビビって相棒を先に差し出したのはあんたですよ。
「そうします?鬼灯様。私行ってもいいですけど…」
「仕方ないですね…最後くらい私がいきますか」
そう言って金棒を構える鬼灯様。
鬼灯様が負けるわけないけど、むしろ相手が大丈夫かな…等と思っていると、一瞬場の空気が張りつめた。
「…」
「…」
ブンッ
「あ」
シャキンッ
「いやああぁぁああぁぁああ!!!!」
そりゃそーだ。
刀VS金棒とか、重量が違いすぎるもんね。