• テキストサイズ

黒猫の悪戯

第1章 悪戯好きの黒猫


「くっそう…今のはヒドい!」

「負け犬シロの仇…我らが…!!」

「まけいぬいうな…」


あ、あっちも味方に後ろから刺されてる。
お互い辛いね。


「ウキーッ!チームのブレーン・柿助!!」

「…」


次のお猿さんの登場を見て、私は背後を振り返った。


「鬼灯様鬼灯様!!!私もあんな二つ名欲しいです!!」

「ハイハイ。気が向いたら今度付けてあげますから、さっさと片付けて下さい。その子は『柿助』さんというそうですよ」


残念。今度だって。
…ん?柿助ってどっかで聞いたことがあるよーな…


「あ。」

「な、なんだよ」

「柿助ってあれだ。700年くらい前にカニの親子から訴えられてる悪い猿の名前だ。あれってどうなってましたっけ?」

「正しくは600年前ですね。訴えが取り下げられた記録はありませんね」


バタッ


「過去の…過去の過ちは赦してくれぇ…」シクシク


よし、楽勝。


「てか謝りもせずに許してもらおうなんて都合よすぎるわ!!あんたの悪行は現世で絵本にもなってるよ!!」

「うわぁああぁぁぁあ~~」


泣いた。でも事実だし、私悪くない。


「か、柿助…おのれ!!ロケットランチャー・キジのルリオ!!」

「せいやっ」


ブンッ
ガツンッ


「あうっ」


ボトッ


「ルリオー!!?」

「こら柳川さん、下駄投げちゃ不味いでしょう。貴方の下駄、鉄でできてるんですから」

「あ、なんか特に思いつかなくて。ロケットランチャーっていうし、突っ込んでこられたら痛いかなと思ったらつい身体が…」


なんかすみません。

/ 49ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp