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黒猫の悪戯

第1章 悪戯好きの黒猫


ビビった桃太郎は仲間の元へ戻り作戦会議。


「ま…まずはお前達、試しにいってくれ」
「えーいやだよー」
「どうして!?」
「あんた行けよ」
「ズルイー」


醜い争いですな。


「あ、犬が出てきた」

「ではこちらも代わりを出しましょうか。柳川さん、出番ですよ」

「あ、出番ですか?はーい!」パアァ


ふふん。鬼灯様のお役に立つのだ。
かっこつけて、ジャーンプ・くるくる・スタッ!の形で犬の前に立った。


「いいですか?余計なことはせず、あまりコトを大きくしないように。私がやりそうな感じで戦って勝って下さい」

「了解しました!」

「椿さんサラッとOKしましたけど、なんか無茶ぶりですね…」


そんなことない。
何百年も鬼灯様を見てきた椿サマを舐めるな!


「シロー、とりあえずなんか挑発しておけ!!」

「えー?んと…」


私をじっと見つめるシロ。
かわいいな…正直、鬼灯様の命令で勝負中じゃなかったらもふもふしたい。
でも勝負中だから容赦はせぬ!!


「ろ、露出狂!!!!」

「酷ッ」ガビンッ


先手を取られた。ちょっと心に刺さったぞ…。
ろ、露出狂じゃないもん!
ちょーっと着物の丈が短くて素足なだけだもん!!
胸とかははだけてないもん!!
これが一番蹴る時に動きやすいんだもーん!!


「あぁ、私もそれは思っていました。柳川さん、服替えたらどうですか?」

「鬼灯様まで!!?」ガーンッ


うう…泣くかも。まさか味方に背中を刺されるとは…

くそう。でも負けるわけにはいかないのだ!
じぃっとシロをにらんで一言。うん、これしかない。


「ソフト●ンクのお父さん!!!!」

「はぅあ!!?」ガンッ


バタッと倒れるシロを見て私は心の中でガッツポーズをした。
よし、効いた。トドメは…


「しかも両方餌だけで労働しちゃう社畜!!」

「ぐわぁああ…!!」チーン

「あぁ!!シロが撃沈したーー!!」


ふふん。どーだ参ったか!!
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