第4章 私室侵入大作戦!
まずは1枚。ふ、服の中にいれておこう…。
写真を懐に収めながら、私の心臓は侵入当初よりもさらにバクバクしていた。
いやだってね?正直予定ではもうバレて、部屋の外に吹っ飛ばされてるところだったし…。
「(これじゃあ本当にただの盗撮…!)」ガーンッ
違うんです!!
私は悪戯がしたいだけで、ただの変態になるつもりはないんです!!
あくまでついでに鬼灯様の部屋もみてみたいなぁなんt…げふんげふん。
あぁ、なんか急に罪悪感が…帰ろうかな。
いやでもこのまま帰ったらそれはそれでただの盗撮魔…!!
敢えて見つかるっていう手もなくはないけど、バレかたによっては史上最高に痛い思いを…!!!
いろんな天秤の間でうおぉおあぁぁぁ~と私が無言で苦悩していると、突然後ろから声がかかった。
「あなたってひとは、人の部屋で何してんですか」
「ぎゃあぁあぁぁ!!!!」ビクッ
当然声の主は鬼灯様。
寝起きのせいか、いつもの声よりかなりざがざがしてる。
「ほ、ほおずきさま…」
「なるほど、柳川さんは寝込みを襲うタイプですか」