第4章 私室侵入大作戦!
枕の上に乗った、黒髪。
いつもと違ってちょっとくしゃっとした感じになっているのがすっごく新鮮だった。
めっちゃ触りたい。撫でまわしたい…!!
我慢できずにぷるぷると伸びる私の右手。
あと1cmで前髪に触れる、とのところでハプニング。
もそ…
「!!!!!!!」
「……すぅ……」
「!!!!!????/////」
ナイスタイミングで寝がえりを打った鬼灯様。
天使のように邪気のない寝顔がそこにあった。
「(か、かかかかかわいい!!!!!)」
もうっもう大好き!!
いや!私は決して鬼灯様の顔に惹かれたわけじゃないけどでもこの顔は反則…!!!!
あ、やばい興奮しすぎて鼻血出るかも。
自分を鎮めるためにまずは深呼吸。
あぁ、鬼灯様のにおいがする…
すー。はー。すー。はー。
よし、落ち着いた。
ごそごそと懐を探る。
そして取り出したるわ魔法道具…
ちゃきんっ
「(ポラロイドカメラー☆)」
デジタルが主流の昨今ではなかなかのレアものよ!
なお、私が全力で改造しているので画質は最先端と比べても遜色なーし!!
そう、これで鬼灯様の姿をおさめることが本日の目的なのだ。
ふふん。
え、なんでデジタルじゃないかって?
いや当然でしょ。
見つかった時に記録媒体だったら一瞬で破壊されるますもの。
その点、都度都度現像するポラロイドカメラなら1枚くらい服の下に隠せば無事に持ち帰れるかもしれない…!
(↑バレること自体は想定してる)
「(よ、よし。まずは一枚…)」ドキドキ
カメラかまえてー。
ピント合わせてー。
はいっちーず。
カシャッ
ジー
「あ、とれた。」
あれ、鬼灯様起きないじゃん。
てっきり一枚目の写真撮った瞬間にローキックが飛んでくるとおもったら…