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黒猫の悪戯

第2章 鬼灯様の有給休暇。


とぼとぼと歩く私。
いやいや落ち着こう?ガチでこれってヤバくない?


「(冷静に考えれば白澤サマに戻してもらうしかないのかしら…)」


でもさ、怖いじゃん。
あの人マジでなんなの。恨みでもあんの??
ちょっと頭いいからってこれはないでしょ。

ぶつぶつ恨み事を言いながらふと前をみると、見知った顔が。


「にゃ、にゃあ~!」オコウサン!


天の救いかもしれない。
上品なお香さんなら、とりあえず私を優しく扱ってくれるんじゃないだろうか!

さっきの閻魔様のダメージがとれていないため、どうしても甘えてします。
だってもう痛いのイヤなんだ!!


「あら、猫ちゃん?」


にゃーにゃー主張してたら、気付いてくれた。
ので、遠慮なく甘えてみる。


「にゃーんにゃーん」オコウサン、ダッコー

「ふふ。人懐っこいのね。迷子?」


優しくだっこ持ち上げられた瞬間。


シャーッ

「……」ヘビダ


いやああぁぁああぁぁ~~
忘れてたああぁぁぁぁぁぁあぁああ~~!!!


普段なら気にもならないのに、猫のサイズで見るヘビは怖い。
RPGででてくるモンスターや!!


身の危険を覚えた私は、折角抱きしめようとしてくれたお香さんの腕から身をくねらせて脱出し、掛け出した。


「(も、もう嫌だ…!!人間に戻りたいよ~~~涙)」




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