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黒猫の悪戯

第2章 鬼灯様の有給休暇。


***

「~~♪~♪」


頭を撫でられる感覚。きもちいい。
しかもなにこれー。めっちゃあったかーい。


「(なんかいいかもー。幸せー)」


夢見心地のまま再びうたたねを…と。

…………んん?


「!!」

「あ、起きたー?」


見上げた先には白澤サマの美しい顔。

おうよ起きたとも。一瞬で起きたともさ!
だって私が白澤サマを見上げるサイズになってんだもん!!


「にゃにゃ!!」ドウナッテンノヨ!?

「んー?なんて言ってるるかわかんないけど可愛い~」


そういってまた私を撫でようとする手を全力でよけた。


「にゃ!!」バカニスンナ!!

「あ、怒ってる?とりあえず鏡でも見て落ち着きなって」


楽しそうに笑いながら鏡を取り出す白い悪魔。
それを見て私は絶望する。


「…にゃあ」Oh…


私、猫になっとる。


「…」ナニコレ。マジデ

「何の動物になるかはわかんなかったんだけどねー。椿ちゃんは黒猫か。いいね、可愛いよv」


うん。コイツ、殺す。
私は全力で顔面に向かってジャンプした。


「んにゃああぁぁあ!!!」コノバカ!!

「いて、いてっ。もう、引っ掻かないでよ。はい、ごろごろしてあげるから。どーどー」


ごろごろ。
うーん気持ちい…


「にゃあ…」ゴロゴロ

「あぁ、楽しいなぁ」

「にゃ~ん」ゴロゴロ


…ハッ!!
ち、違うちがう。あやうくごろごろだけでたぶらかされるところだった…私は鬼灯様一筋なのに!
猫恐ろし。身体が勝手に反応するわ。



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