第2章 鬼灯様の有給休暇。
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「~~♪~♪」
頭を撫でられる感覚。きもちいい。
しかもなにこれー。めっちゃあったかーい。
「(なんかいいかもー。幸せー)」
夢見心地のまま再びうたたねを…と。
…………んん?
「!!」
「あ、起きたー?」
見上げた先には白澤サマの美しい顔。
おうよ起きたとも。一瞬で起きたともさ!
だって私が白澤サマを見上げるサイズになってんだもん!!
「にゃにゃ!!」ドウナッテンノヨ!?
「んー?なんて言ってるるかわかんないけど可愛い~」
そういってまた私を撫でようとする手を全力でよけた。
「にゃ!!」バカニスンナ!!
「あ、怒ってる?とりあえず鏡でも見て落ち着きなって」
楽しそうに笑いながら鏡を取り出す白い悪魔。
それを見て私は絶望する。
「…にゃあ」Oh…
私、猫になっとる。
「…」ナニコレ。マジデ
「何の動物になるかはわかんなかったんだけどねー。椿ちゃんは黒猫か。いいね、可愛いよv」
うん。コイツ、殺す。
私は全力で顔面に向かってジャンプした。
「んにゃああぁぁあ!!!」コノバカ!!
「いて、いてっ。もう、引っ掻かないでよ。はい、ごろごろしてあげるから。どーどー」
ごろごろ。
うーん気持ちい…
「にゃあ…」ゴロゴロ
「あぁ、楽しいなぁ」
「にゃ~ん」ゴロゴロ
…ハッ!!
ち、違うちがう。あやうくごろごろだけでたぶらかされるところだった…私は鬼灯様一筋なのに!
猫恐ろし。身体が勝手に反応するわ。