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黒猫の悪戯

第2章 鬼灯様の有給休暇。


***

@執務室

「次!」

「だ、大叫喚地獄で亡者が数名脱走を…」

「この馬鹿!!至急捜索。間違っても地獄から出すな!第一補佐官代理名義で依頼書だすから、不喜処から鼻のいいの2~3匹連れて1時間で連れ戻して下さい。もし制限時間内に見つからなかったら捜索人数増やすから、1時間後に再報告!」

「はい!」

「見つけた後でいいからその時間の責任者始末書。はいダッシュ!!」

「はい~!!」

「次!!」

「第一補佐官代理!大釜がひっくり返りました!!」

「なんでよ!被害は!?」

「獄卒に怪我はありませんが、ひっくり返った釜が重すぎて直せません!」

「あぁもう!怪我人いないなら取り急ぎは残った釜で業務続行。修理業者に連絡して、夜中に修理してもらって下さい!原因調査は、あなたに任せます。明日中に報告!」

「はい!」

「次!!」

「あの、さっき廊下で鬼灯様の金魚草をみたんですが…」

「こっちも脱走!?もういや~…」


ワーワー
ギャーギャー


「椿ちゃん、鬼灯くんの代理頑張ってるねぇ」

「閻魔大王様も仕事して下さい!私には普段の仕事もあるんです!!はい、この行列任せました!!」

「えええぇぇえ~?そんなぁ…」

「私、一端自分の机戻りますね。鬼灯様の金魚草確保してから。15:00からの会議で使う資料まだ完成してないので」


私は元気よく失礼します!と言って退場。
上司は部下よりお給料もらってるんだから、一番働くのが当然なのだ。うんうん。

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