第1章 始まり
聞こえていた人は少なかっただろう
それでも私の心には響いた
そしてこの言葉が響いた人間は私だけではなかった
次の瞬間
オールマイトが現れ
爆風が叩きつける、
するとポツポツと雨が降ってくる
今の風圧で上昇気流が発生し雨が降ってきたようだ、
さっきの風圧のせいで飛んできたんだろう、ボロボロのノートが足元にあるのに気付いた。
私は思わず拾う。このノートはさっきの飛び出していった男の子が落としたものだ。
ボロボロになりすぎてもはや何が書いてあるかわからない…
私はそのノートに「もとにもどりますように…」と願った
そのノートはおそらくもとに戻ったんだろう
「将来の為のヒーロー分析 No.13」
と書かれている…
辺りを見回すとこのノートの持ち主であろう男の子はもういなくてオールマイトが囲まれていた
(いつか会えたら渡そう…あの男の子とはまた会える気がするな、)
ぐぅぅ〜〜〜…
私のお腹が鳴る、
そういえば私はお昼を食べようとしてたんだ、
思ったより時間が経っていたらしい…
私は本来の目的を思い出しコンビニに行った、
『クッ…遅かったかっ!?…なんてことだ!』
なんということでしょう!
季節限定メロンパンが…ひとつしかなかった…
いっぱい買っておこうと思ってたのに!!
(まぁ、私が望めば何個でも手に入るんだけどね…
でも、そんなことしちゃったらつまらないし、)
やばいお腹減った、
今すぐ家に帰りたい、
食べたい、
歩きたくない、
どうしよう、
仕方ない、こうなったら…
スマホを取り出し電話をかける
『もしもし、私。
お腹減ったの、歩くのも面倒くさいの、
車、迎えにきてね、』
そう言って私は一方的に電話を切った
すると3分も経たないうちに車が来る
無駄に視線が集まるが仕方ない、
ここら辺では滅多に見ないであろう真っ白いなんか長い(?)高級車だしね、
私はその車に乗り込んだ