第4章 初めまして
相澤先生の手元のデジタル機器がピピッっと音を鳴らす
そこには705.3mと文字が写っていた
緑谷「あの痛み…程じゃない‼︎」
緑谷くんの手をみると右手の人差し指が紫色に変色し見るに堪えない状態だった。
緑谷「先生……!」
緑谷「まだ……動けます」
相澤「こいつ……!」
相澤先生の緑谷くんを見る目が変わった
そしてわーっと歓声が上がった、∞仲間の女の子からだ
?「やっとヒーローらしい記録出したよー!」
飯田「指が腫れ上がっているぞ、入試の件といい…おかしな個性だ…」
?「スマートじゃないよね」
私は緑谷くんのところに駆け寄る、
『緑谷くん?だよね。指、大丈夫?』
緑谷「え、あ、!?や、その…えと、」
いきなり話しかけられたことに驚いたのか顔を真っ赤にして吃っている。
(かわいい…)
『取り敢えず…指、見せて?』
私はずいっと近付くと緑谷くんの手を取った
緑谷「え!?あ、あぁぁ、あの、」
私は緑谷くんの紫色に腫れ上がった人差し指を目の前まで持ってくるとパクッとそれを咥えた
緑谷「ふ、ぇぇひ、あ、ぁの。ぇえ、」
女子一同「「きゃあぁぁ!」」
峰田「緑谷ぁ、ずりぃ!」
男子一同(?)「「そーだ、そーだ!」」
すると制服の首もとを背後から引っ張られ緑谷くんの指が口からヌルッと出て行く
『きゃぁっ!もう、何するのよ!』
私が後ろを振り向くと案の定紬がいた。ただし不機嫌だ。
紬「なに?じゃないですよ!指なんて咥えなくても治せるでしょう、この痴女が…」
と、紬が呆れた表情で罵ってくる、こんな事をしてくれるのも紬くらいだ…
紬「人様の指をだ液でデロデロにして…」
緑谷「あ…指、治ってる…」
呆然と指を見た緑谷くんが呟く
?「ほんとだ!治癒個性なのかなぁ?」
飯田「いや、それだと今までの記録の説明がつかないだろう。」
梅雨「本当…美羽ちゃんの個性の見当がつかないわ…」
爆豪「どーいうことだ!こら、ワケを言え!デク、てめぇ‼︎」
今まで唖然とした顔で緑谷くんを見ていた爆豪くんか爆発させながら緑谷くんに勢いよく突進しようとしている
緑谷「うわああ‼︎!」