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愛でたい、愛でられたい【ヒロアカ】

第4章 初めまして





「0秒00‼︎」



『やったぁ!タイムラグ無し!」


そう言って私は紬のいるところに駆けていく。



紬「おめでとうございます、美羽様」



『うん!今度はビックリしなかったよ!」



私は褒めろと言わんばかりに紬にアピールする。



紬「凄いですね、頑張りましたね、」


そう言って正面に立っている私の頭を笑顔で撫でてくれた、


(美少年に頭を撫でて貰えるとかどんなご褒美よりも素晴らしいわ!)



頭をなでられながら悶えていると声をかけられた



響香「美羽…アンタ一体何をしたら0秒00なんて記録が出るのよ…」


と響香ちゃんは苦笑いしながら言った




梅雨「本当、凄いわ。移動系の個性なのかしら…?」



私がどう答えようか考えていると紬が助け船を出してくれた。


紬「あ、そろそろ第二種目始まりますけどお二人共順番は大丈夫ですか?」




梅雨「あら…私最初の方だわ…またあとでお話ししましょうね、美羽ちゃん。」


『うん!頑張ってね、』


響香「あ、じゃあ、ウチもそろそろ行くね。」



『うん、またねー!』










紬「美羽様。どうするんですか、個性…はぐらかし続けるのも無理がありますよ…」


『うーん…、話すよ…』


紬「はい?何考えてるんですか…いくら雄英の生徒でも…」



『大丈夫だよ、多分…それにどうせ隠していたっていつかはバレちゃう…だったら最初から言っておいたほうが良いと思うの… 。』


紬「分かりました、上の方には私から言っておきます」


紬は少し呆れ気味に言った後、私の頭をポンポンと励ますように叩いた




『紬、ごめんね…いっつも大変な役回りばっかりさせちゃって。』



紬「いいんですよ、これが僕の仕事ですから。んー…そうですね〜、どうしてもって言うなら…ご褒美くらい貰ってあげますけど?」


『う〜…考えておく!』




(本当は知っている…紬が大変な思いをしていること、上の人に色々言われていること…それでも私に負担がかからないようにしてくれていること、それを私が考え込まないようにふざけたように接してくれていること…)





『紬、第二種目のやつ。見に行こっか。』


紬「そうですね、もう半分くらいまで行ったんじゃないですか?」
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