第4章 初めまして
そう言って紬は教室から出て行った
『誰かって…えぇ…女子更衣室…』
話しかける勇気がなかなか出なく呟いた”女子更衣室”という言葉に反応した人がいた。
?「オイラ、峰田 実っていうんだ!女子更衣室の場所なら知ってるぜぇ!」
身長が1メートル位しかなさそうな頭がブドウみたいになってる子が話しかけてきた。
『本当?じゃあ、教えてもらっても良いかな?」
峰田「もちろ((ブゴォ」
突然峰田君の頬っぺたに二本の鞭のような何かがクリーンヒットした。
?「女子更衣室ならウチが連れてくから、こんなのに付いて行ったらダメだよ」
『ありがとう!えっと…』
?「耳郎 響香、ほら、早く行くよ!」
そう言って響香ちゃんは私の手を引っ張った
『うん、またね、峰田?くん』
私達は教室を出て女子更衣室に向かって行った。
響香「うわぁ…発育の暴力…身長はウチより低いのにヤオモモと同じくらい…いやもしかしたらそれよりも…」
響香ちゃんと女子更衣室で着替えていると突然ズズーンと落ち込んだオーラを盛大に纏い始めてブツブツ言っている
『ヤオモモ?』
響香「えっと…八百万 百っていう子なんだけど、」
ガチャっと音を立てて更衣室のドアが開き何人か女の子が入ってきた
?「私がどうかいたしましたの?」
響香「あっ!ヤオモモ、ちょうど良いところに。この子が八百万 百だよ。」
百「八百万 百ですわ、よろしくお願い致します。お名前は…」
響香「あっ、そう言えばウチ名前聞いてなかった」
『花園 美羽です。こちらこそよろしくお願いしますね、』
自己紹介すると艶々の黒髪が後ろでリボンみたいになっている女の子が八百万さんの後ろから出てきた
?「美羽ちゃんね、私蛙吹 梅雨よ。梅雨ちゃんと呼んで。さっき盛大に転んでいたけれど大丈夫だったかしら?」
『うん、大丈夫だったよ!よろしくね、梅雨ちゃん!早く着替えよ!相澤先生に怒られちゃう!」
百「そうですわね。急ぎませんと…」
そう言って私達は着替え始めた。
それを横目で見ていた響香ちゃんがまたもやズズーンとなっていたのには気付いていなかった。