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愛でたい、愛でられたい【ヒロアカ】

第4章 初めまして



相澤先生はさっきまで入っていた寝袋をゴソゴソとしている


相澤「早速だが、コレ(体操服)着てグラウンドに出ろ」


そう言って体操服を近くにいた緑谷くんの目の前に突き出した



皆んなは戸惑いながらも体操服を受け取っている。




紬「美羽様、いつまでもドアの近くに居たら邪魔になるんじゃないですか?」



『あっ、そうだね!驚きの連続で忘れてたよ!』



そうだ、私達はまだドアからひょっこりはんをしているのだ。



『あ〜、緊張する〜…』



えいっと言ってドアから身を出して一歩を踏み出す




















『ふぎゃぁっ!?』



緊張で足が震えて内股も相まって自分の足にもつれてスッテーン!と効果音が入る位の勢いで転んでしまった。



紬「ちょっ!美羽様!?大丈夫ですか?」



『大丈夫、怪我してないし。痛くなかったもん。なんかね、ボフッって感じだったクッションみたいに』



そうなのだ、端から見たらスッテーンと痛そうに見えていたかもしれないけど私の感覚としてはクッションに落ちたみたいな感じだったのだ!



紬「まぁ…無事で何よりですけど…」






落ち着きを取り戻した所で気付いた。





今の盛大な転びの所為で賑やかだった教室はシーン…となってクラスにいる全員から視線を浴びている。



そこにスタスタと近寄って来る人がいる




相澤「立て。時間は有限だぞ」




と相澤先生は無愛想に言う



紬「ちょ、そんな言い方…」


『大丈夫よ、紬。あの人はちゃんと心配してくれていたし。それに…敬語も使わないでくれたの、良い人だよ!」










そう、今まで私が会ってきた大人は皆んな敬語を使ってきた。

でも、此処では敬語は必要ない。

私の持っている力を理解しているから特別扱いをするなとは言わない…それでも私はある程度普通の学校生活をしてみたい





紬「まぁ、美羽様が良いなら良いですけど…」



『うん、ほら、服を着替えて早く行きましょう。相澤先生を待たせちゃう』



その言葉で緊張が解けたように皆んなが動き始める。



『ところで、どこで着替えれば良いのかしら?』



紬「恐らく女子更衣室では?僕は付いていけないので誰かに聞いてください」


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