第4章 初めまして
飯田くんは石化しているモサモサヘアーの男の子に気付くとススっと近寄って自己紹介しようとしている
飯田「俺は私立聡明中学の………」
?「聞いてたよ!あ…っと僕 緑谷、よろしく飯田くん…」
ちょっと引き気味に緑谷くんが言う
飯田「緑谷くん…君は、あの実技試験の”構造”に気付いていたのだな」
飯田「俺は気付けなかった…‼︎ 君を見誤っていたよ‼︎悔しいが君の方が上手だったようだ!」
と飯田くんはギリっと歯を食いしばっている
(それにしてもあのモサモサヘアーの緑谷くん見たことあるのよね…)
考え事をしていると、横をスッと女の子が通り過ぎて教室に入っていく
?「あ!そのモサモサ頭は‼︎」
と教室に入り緑谷くんに声をかける。
(緑谷くんがすっごくびっくりしてる。ビク!ってなってた…)
?「地味めの‼︎」
緑谷くんは顔が真っ赤になっている、
アレか、あの…女の子慣れしてない感じか。
(普通にかわいいな、緑谷くんや、)
紬「今、かわいいなとか思ったでしょう。」
斜め後ろに立っていた紬が耳元で言ってくる。
(あぁー!くっ…イケボめ!死ぬ)
?「お友達ごっこしたいなら他所へいけ」
『ひっ、!?』
後ろを振り向くと寝袋に入ったボサボサ頭無精ひげの男の人が芋虫のように廊下に横になっている。
?「ここは」
ス…とその人はゼリー飲料を取り出すと”ヂュッ‼︎”と音を立て勢いよく吸った
?「ヒーロー科だぞ」
とその男の人はインパクト強めに言った
(((((なんか‼︎!いるぅぅ‼︎!)))))
皆んなの心の声が一致した
シーンとしているとその男の人はこれまた芋虫のように起き上がりヌーっと寝袋から出てきた
(あっ!意外と整った顔だ!背も高いし、ちゃんとしたらもっとかっこいいのに…)
?「ハイ、静かになるまで8秒かかりました。」
?「時間は有限、君たちは合理性に欠くね。」
(言い方的に先生?かな?じゃあこの人もプロヒーローなのね)
?「担任の相澤消太だ、よろしくね。」
紬「あの人、アングラ系ヒーローのイレイザーヘッドですよ。あんまりメディアなんかには出てないので知名度はないですけど、」