第3章 入学
すると別のガリガリおじさんが挙手をして発言した
「個人情報については私からご説明いたしましょう。」
このおじさんは確か個人情報とか取り扱ってる管轄の偉い人
「花園さんの存在自体は情報としてあります…ですが、情報の内容として住所などは”前”のままにしてあります。勿論個性の登録もしてありません、現在住んでいるところやその他契約類は全て国名義となっておます。」
(うーん、なるほど。自分の事なのに知らなかったなー…)
『じゃあ、実際に私が住んでいるところとかの情報は一切ないってこと?』
「いえ…今花園さんが住んでいらっしゃる所や、個性などについては極秘情報…スペアとして2つ…紙のデータで然るべきところで管理されています。」
パソコンなんかにデータとして残さないのはハッキングなどを懸念してのことなんだろう。
『んー… 。 根津校長先生、雄英高校の先生方は全員信じても大丈夫な人達ですか。』
私は根津校長に顔を向け目を見て話す。
根津「そうだね…信じ切っても大丈夫さ!なんてことは言えない…人の感情は不確定要素が多いからね、でも少なくとも僕は信じているよ!」
『分かりました。私の個性については記述を残さないでください。その代わり…雄英教師の方には全員に私の個性について説明していただいて構いません。』
「美羽くん…それは…」
「本当に大丈夫かい?」
あちらこちらでポツポツと言葉が聞こえる
『大丈夫です、私も雄英の先生方を信じることにしました。』
きっと根津校長の思っていることに嘘はない。
根津「それじゃあ、個性についてはそうさせていただくよ!あとは…ヒーロースーツの要望なんかを作ってもらう必要があるかな。書類関係については後で纏めて渡そう!他に何かあるかな?」
『最後に… 私が雄英に入ることで定員や推薦入学者を減らすとかそんな事は絶対にしないでください。お願いします。』
根津「うん!勿論さ!約束しよう!」
話に区切りがつくと進行役の人が
「では、話がまとまったようなので本日はこの辺で解散と致します」
私は最初に立ち上がってお辞儀をして部屋から退出した