第3章 入学
「『申し訳ありませんでしたぁぁぁぁ!!』」
『なにとぞっ…ピラフだけは!』
私と紬で叫びながら土下座をして許しを請う。
裕亮「はぁ…安心してください。ピラフは食べていいですから。というか早く頭を上げてください美羽様。今のところ俺にはドS属性なんてありませんからね?」
頭を上げても正座はやめずに立っている裕亮を見上げる
『え?あってもいいんだよ?ドS属性!爽やかイケメンのドS属性なんて素晴らしいと思うよ?需要増えるよ?私が喜ぶよ?』
興奮しながら全力で語っていると、土下座から解放された紬が悟った様子で
紬「あっ、もう…自分がドMだということは認めたんですね…」
『えぇ、もういっそこうなったら開き直ってやるわ!』
裕亮「はぁ… 今日俺何回溜め息はけばいいんだ。ほら、さっさと食べちゃいましょう。ピラフ冷めちゃいますよ?」
『うん!食べる』
裕亮がテーブルに座ったことを確認してパンッと手を合わせる
「「『いただきます!』」」
やばいめっちゃ美味しい、流石だ爽やかイケメン!料理までそつなくこなすなんて
『うん、美味しい!流石だね!』
裕亮「ありがとうございます、美羽様。」
ピラフをもぐもぐしながら紬が思い出したように話す
紬「あ、そうだ。美羽様明日って時間空いてますか?」
『んー?空いてるよー、しいて言えば美少年をネットサーフィンするよー』
紬「あ、そうですか。なんか、明日美羽様のご都合が合えば雄英入学とかのやつについて本人交えて話したいーってお偉い様が言ってましたよー」
『うえー…あんなおじさんばっかの汚いところに行かなきゃなんだー…まぁ、仕方ないから行くよ」
紬「わかりました。じゃあ伝えてきますね」
そう言って最後の一口を食べた後またスマホを取り出してリビングから出て行く
裕亮「政府との連絡役も大変なんだな…」
紬は私と政府との連絡を伝書鳩のように伝えている
『うん…そっち系任せっきりで申し訳ないとは思ってるんだけどねー。いかんせんあの類の人達は好きになれそうにないかな…』
裕亮「まぁ、でも紬はそういう人達の相手慣れてるからなー、伊達に政治家の息子やってない」