第3章 入学
『雄英から私に…?』
裕亮「はい、まぁ…正確には保護という名目で…ですが」
なるほど…そういうことなら理解ができる
雄英のセキュリティはその辺のものとは比べ物にならない位らしい。
そこにいた方が私は安全だろう
私の力は強い…私が願えば神様が叶えてくれるし、守ってくれる
この事は基本的には秘密事項だけど政界の上層部の人間や、トップクラスのヒーロー、国家に大きな影響がある人達には伝わっている
その中に敵と繋がってる人がいないとも限らない。
だとしたらより安全なところに居るべきなのは当然
そしてあわよくばヒーローにならないかとでも思っているのだろう。
少なくとも敵側に行かないように
こんな強い力を持て余すのは勿体無いし…
紬「というか今日はこの話をしにきたんですよ。だいぶ前からこの話は挙がってたみたいなんですけど、上の方で止まってて…」
つまりは何度か政府で話合いが行われ、私を雄英に行かせるべきと判断したらしい
『うーん…行けるなら行きたいなぁ。』
紬「まぁ、そういうと思ったよ。ちなみに学校に行くなら僕も付いていくから」
『おぉ…紬がいたら安心ね!』
まぁ、いくらセキュリティ万全と言っても念には念を入れなくちゃだしね。
それにもし1人の時に何かあったら大変だしね
(でもまぁ、今まで学校に行ったことなかったから一緒に来てくれるのは心強い!)
紬「じゃあ、美羽様は雄英に行くってことでいいの?」
『うん』
返事を聞くと紬はスマホを取り出しながら部屋の外へ出て行った。
私が雄英に行くと言っていることを上の人にでも伝えてるんだろう
裕亮「あ、そういえば…朝御飯は食べましたか?」
『あ、そういえば食べてない…』
そう言われると、お腹がすいてきた気がする…
コンビニ行くのめんどくさい…仕方ない、
『コンビニに行って買ってこなきゃ…車出してくれる?』
裕亮「またコンビニですか?偶にはちゃんとしたの食べないと…」
『仕方ないじゃない面倒くさいし食材買ってないし』
裕亮「はぁぁ…そう言うかと思って、食材買ってきました」